SNMPcが監視対象デバイスのインタフェースを監視する場合は、以下の2種類の方法で監視が可能です。
2種類の方法について、その概要をご紹介します。
●[方法1. SNMPトラップによるインタフェース監視]
→ 標準MIBである、Link Up/Downトラップによるインタフェース監視
[長所]
・(SNMPc側の)設定が簡単である点
・監視実行時の動作が軽い点
[短所]
・監視対象インタフェースの状態変化を、マップ画面からでは確認できない点
[設定手順]
SNMPcへ監視対象デバイス用のマップオブジェクトを追加します。
追加の際は、「読み取りアクセスモード」の設定を「SNMP v.1」以上に設定します。
※上記設定手順を実行頂く前の段階で、監視対象デバイス側のSNMP設定、トラップ送信設定を完了しておく必要があります。
●[方法2. 各監視対象インタフェースに対する、定期ポーリングによる死活監視]
→ SNMPcのマップ画面へ、デバイスに属する各監視対象インタフェースを登録し、それらインタフェースに対して個別に、且つ定期的にポーリングを実行し、その戻り値によって死活状態を監視
[長所]
・監視対象インタフェースの状態変化を、マップ画面から視覚的に判別可能である点
[短所]
・初期導入時の設定作業にかかる労力が大きい点
・監視実行時の動作が、SNMPトラップベースの監視時と比較すると重い点
・マップオブジェクトの登録数が増加しやすい点
[設定手順]
1.SNMPcのマップ画面へ、監視対象インタフェース用のマップオブジェクトを追加します。
マップオブジェクトプロパティ内のIPアドレス部にはそのインタフェースに割り当てられているIPアドレスを入力し、IPア ドレスが特に割り当てられていないインタフェース用のマップオブジェクトに対しては、そのインタフェースが所属する監視対象デバイスのLoopBackアドレスを入力します。
2.以下のような監視対象インタフェースの設定状況に応じて、SNMPc側の設定手順も変化します。
-ユニークなIPアドレスが割り当てられているインタフェースの場合-
→上記設定手順1の完了後は、特に別途設定の必要はありません。
-ユニークではないIPアドレスを割り当てられているインタフェースの場合-
→マップオブジェクトプロパティの「属性」タブにて、下記設定が必要。
3.「ステータス変数」をクリックした状態で、「値」欄右側のボタンをクリックします。
4.別ウィンドウにMIBツリー画面が表示されます。このツリー画面をmgmt → interfaces → ifTableと進み、
直下の「ifOperStatus」を選択した状態からOKボタンをクリックします。
5.上記手順3の「値」欄に、「RFC1213-MIB|ifOperStatus」と追加されます。続けてこの文字列の末尾に、半角のピリオドマークとインタフェースのifIndex値を入力します。
例: ある監視対象デバイスの、「ifIndex=3」であるインタフェースの設定例
「RFC1213-MIB|ifOperStatus.3」
6.「ステータス値」をクリックした状態で、「値」欄右端のプルダウンメニューを展開し、「up」を選択します。
以上が概要の説明となります。