netLDのバックアップ手順の基本的な概要を説明します。
1. デバイスへのCLI接続を開始します。
2. コマンドを実行します。
3. 場合によって、FTPまたはTFTPを介してコンフィグがnetLDに送信されます。
4. デバイスへの接続を閉じます。
5. ハードウエア、ソフトウエア情報をデータベースに保存します。
6. コンフィグを比較して変更があれば、データベースに保存します。
上記の各手順をもう少し詳しく説明します。
1.
netLDは設定済みのプロトコルとクレデンシャルを使用してバックアップを開始します。
既定のプロトコルまたはクレデンシャルによる接続に失敗すると、設定されている次のプロトコルとクレデンシャルを使用して再試行します。
netLDは最後に成功したプロトコルとクレデンシャルを記憶し、次に同一デバイスにバックアップする際に使用します。
2.
netLDはさまざまなハードウエア、ソフトウエア情報を収集するために、一連のコマンドを実行します。コンフィグ自体を収集するためのコマンドも実行します。
3.
対応デバイスによっては、すべてCLI (SSHまたはTelnet) 上で行われますが、場合によって、netLDはTFTPまたはFTPコマンドを発行してnetLDサーバにコンフィグを送り返すように求めます。
4.
バイスへの接続が閉じられます。
5.
デバイスの解析済みハードウエア、ソフトウエア情報がnetLDデータベース内で更新されます。
6.
netLDは前回バックアップしたコンフィグと、収集したばかりのコンフィグの比較を実行します。
変化があれば、netLDデータベースにコンフィグファイルが保存されます。
(コンフィグは「リバースデルタ」モデルで保存されます。
つまり、コンフィグ全てではなく、変更部分のみが保存されます。)
スマートブリッジが稼働中であれば、デバイスとの通信後にもう1ステップあります。
スマートブリッジがコンフィグの保存済みのCRCハッシュを確認し、変更があったかどうかを確認します。
コンフィグのCRCハッシュに変更がなければ、netLDサーバに変更が無かった事を通知します。
これにより、変更が無いという一般的な場面で、システムはスマートブリッジとnetLDサーバ間の通信使用帯域幅を節約する事が可能です。